天翔大橋について
概要
天翔大橋(てんしょうおおはし)は、宮崎県西臼杵郡日之影町の五ヶ瀬川に架かる鉄筋コンクリート製の固定アーチ橋である。全長463.2メートル、アーチスパン260メートル、水面から橋面までの高さ143メートルを誇り、これらの数値はすべて国内最大級である。その優美なアーチ形状は、鳥が翼を広げて羽ばたく姿を想起させ、「21世紀の架け橋となるように」という願いを込めて命名された。また、橋上には小型風車が5基設置されており、歩道の照明電力を供給するなど、環境にも配慮された設計となっている。
平成〜現在
天翔大橋の建設は、宮崎県北部の中山間地域を結ぶ広域営農団地整備計画の一環として計画され、1996年(平成8年)3月14日に着工された。農産物の円滑な輸送を目的とした農業基盤の構築を目指し、2000年(平成12年)7月5日に竣工した。完成当時、その規模と技術力の高さから、土木学会田中賞、プレストレストコンクリート技術協会賞、農業土木学会賞など、数々の賞を受賞している。現在では、その壮大な景観と技術的価値から、日之影町の観光名所として多くの人々に親しまれている。
橋のスペック
橋長:463.2メートル
幅員:8.75メートル(車道6.25メートル + 歩道1.5メートル)
形式:鉄筋コンクリート固定アーチ橋
アーチ支間:260メートル(国内最大)
水面高:143メートル(国内最大)
完成年:2000年(平成12年)
行政区:宮崎県西臼杵郡日之影町
河川名:五ヶ瀬川
アクセス
天翔大橋へのアクセスは、車利用が最も便利である。最寄りの主要道路である国道218号線から分岐し、県道205号線を経由して橋に到達できる。公共交通機関を利用する場合、最寄りのバス停から徒歩での移動が必要となるため、事前にルートを確認することをおすすめする。周辺には駐車スペースや展望所が整備されており、橋の全景や周囲の美しい渓谷美を楽しむことができる。
天翔大橋は、その壮大なスケールと美しいデザインから、訪れる者に深い感動を与える。技術的な偉業と自然美が融合したこの橋は、宮崎県を代表するランドマークとして、今後も多くの人々に愛され続けるであろう。