常盤橋【小倉の歴史を巡る】江戸時代から現代を結ぶ歴史的建造物の魅力

常盤橋

常盤橋:小倉の歴史を語るシンボル

常盤橋は、福岡県北九州市小倉北区に位置し、小倉の歴史を今に伝える重要な橋です。江戸時代初期に建設され、小倉藩の主要な交通路として機能しました。現在では、歴史的建造物として多くの人々に親しまれています。

江戸時代の歴史

常盤橋の起源は、1624年(寛永元年)に遡る。​当時、木造の橋として架けられ、武士の街である西曲輪と町人の街である東曲輪を結ぶ重要な交通路として機能していた。​また、長崎街道や中津街道、秋月街道、門司往還など、九州の主要な街道が交わる地点でもあり、多くの人々が行き交った。​さらに、シーボルトが江戸への道として通い、伊能忠敬が九州測量の出発点とした場所でもある。

明治時代の歴史

1889年(明治22年)、常盤橋は木造から鉄橋へと架け替えられた。これは、近代化の波が押し寄せる中での改修であり、交通の要衝としての役割を引き続き果たしていた。

大正時代の歴史

大正時代に入ると、常盤橋周辺の都市化が進み、橋の周囲には商店や住宅が立ち並ぶようになった。橋は地域の生活に欠かせない存在として、日々多くの人々に利用されていた。

昭和以降から現在のこと

1995年(平成7年)、観光に配慮し、再び木造の橋として再建された常盤橋
1995年(平成7年)、観光に配慮し、再び木造の橋として再建された。これにより、歴史的な景観が復元され、小倉の街並みに趣を添えている。現在では、観光スポットとしても知られ、多くの人々が訪れる場所となっている。

常盤橋通行止め

老朽化に伴い、2024年9月27日から通行止めになっています

橋のスペック

常盤橋の橋脚は石造りで、橋桁や欄干は木製となっており、伝統的な工法で建設されている。

  • 所在地:​〒803-0812 福岡県北九州市小倉北区室町2丁目
  • 橋長:​85m
  • 幅員:​7.2m
  • 有効幅員:6m
  • 橋の形式:​三径間連続桁橋 ​
  • 主構造:​主要部には西アフリカ産のボンゴシ材、高欄手摺にはチーク材を使用 ​
  • 施工年:​1995年(平成7年) ​
  • 管理者:​北九州市​
  • 歩道:​自動車が通れない人道橋 ​
  • 河川名:​紫川 ​
  • 文化的価値:​日本百名橋に選ばれた歴史的な橋であり、長崎街道や唐津街道、中津街道、秋月街道、門司往還の起・終点でもあった

周辺の有名なお店や施設や公園など

小倉城

常盤橋から徒歩約10分の場所に位置する小倉城は、1602年に細川忠興によって築城された歴史ある城である。現在では、天守閣が復元され、城内は博物館として一般公開されている。美しい庭園も併設されており、四季折々の風景を楽しむことができる。

旦過市場

常盤橋から徒歩約15分の場所にある旦過市場は、「北九州の台所」とも称される活気あふれる市場である。新鮮な魚介類や野菜、地元の特産品など、多彩な商品が並び、食べ歩きや買い物を楽しむことができる。

紫川さくら通り

常盤橋の両岸に広がる紫川さくら通りは、春になると桜が咲き誇る絶景スポットである。川沿いの遊歩道を散策しながら、季節の移ろいを感じることができる。

常盤橋周辺の施設

常盤橋の由来

シーボルト日本図録の常盤橋

豊前国小倉城絵図

 

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