ベトナムの橋特集:龍が舞い、歴史が息づく

バイクが行き交うダナン・ドラゴンブリッジの全景と黄金の龍の頭部

2025年夏、5日間のベトナム旅で出会った橋は、それぞれが「物語」を背負っていた。
黄金の龍が火を吐く観光橋、戦争の傷跡を越えて蘇った鉄道橋、世界でも珍しい回転式の青い橋、そして16世紀に日本人商人が築いた屋根付き橋。

歴史と未来、文化とエンタメが交差する「ベトナムの橋」をめぐる旅は、思った以上に奥深い体験だった。

目次

龍が火を吹くエンタメ橋 ― ドラゴンブリッジ(ダナン)

2013年、ダナン解放記念日に誕生。
黄金の龍が街を跨ぎ、週末の夜には炎と水を吐き出すショーで観衆を魅了する。
「戦争の街」から「未来を見据える街」へ──ドラゴンブリッジはその変化を象徴する生きたモニュメントだ。

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世界でも珍しい回転橋 ― ハン川橋(ダナン)

ダナン市街の顔として親しまれてきた青い橋。
中央部が90度回転する仕組みは、実用とエンタメを兼ね備えている。
夜に静かに回転する姿は、市民と観光客を惹きつけるダナンの象徴だ。

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戦火を越えて復活した鉄路 ― ナムオー鉄道橋

1936年、フランス植民地時代に建設。
ベトナム戦争で破壊されても、人々は諦めず修復を繰り返した。
今も緑のアーチは列車を支え続け、歴史と復興の証として立ち続けている。

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日本人が築いた異文化交流の橋 ― ホイアン日本橋(来遠橋)

16世紀、日本人商人が自分たちの町と中国人街を結ぶために架けた屋根付き橋。
異文化交流と平和の祈りが込められ、伝説では巨大ナマズを封じたとも言われる。
今も旧市街のランドマークとして観光客を迎え続けている。

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まとめ

火を吐く龍、回転する青い橋、戦争を越えて復活した鉄路、そして日本人が残した屋根付き橋。
わずか数日の旅の中でも、これだけ多様な橋に出会えるのがベトナムの面白さだ。
橋をめぐるだけで、この国の「過去・現在・未来」が見えてくる。

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