橋ものがたり
コラム
日本の橋梁形式物語――桁橋・アーチ橋・ラーメン橋が語る土木の世界
橋の世界へようこそ――日本の橋梁形式物語 空を見上げれば飛行機、目線を下げれば道路、そして川や谷を越えるために架けられた橋。私たちの日常に欠かせない「橋」だが、その構造や種類について意識したことはあるだろうか。 日本全国に約73万橋もの道路橋... 上信越
桃介橋―電力王が架けた木曽川の「大正ロマン」(長野県南木曽)
長野県南木曽町。木曽川の清流を見下ろすように、全長247.8メートルの木造吊橋が架かっている。これが「桃介橋」である。 「桃介」とは人の名前だ。福沢桃介―「電力王」と称された実業家の名を冠したこの橋は、大正ロマンの薫り漂う近代化遺産として、今も... 上信越
木曽の桟―断崖に架けられた中山道の命綱
三大難所に数えられた「はばかりの桟」 木曽の桟は、長野県木曽郡上松町に残る歴史的な桟道跡である。中山道屈指の難所として知られ、「木曽の桟、太田の渡し、碓氷峠」と並び称される三大難所のひとつに数えられた。 桟(かけはし)とは、断崖絶壁に丸太を... 上信越
胞姫橋|源義経の愛妻が出産した地に架かる橋の歴史と現代
米山峠の難所を克服した胞姫橋(よなひめばし)の物語 新潟県柏崎市を貫く国道8号線上に架かる胞姫橋は、単なる交通インフラを超えた、歴史と伝説が息づく特別な存在である。この橋は、源義経の壮大な物語と現代の土木技術が交差する場所として、地域の人... 北陸
早川橋─外国人技術者が絶句した早月川に架かる橋(富山)
剱岳からの急流を制する、富山・魚津の生命線 富山県滑川市と魚津市の境を流れる早月川。その河口付近に架かる早月橋は、ただの橋ではない。 剱岳を水源とする激流。かつて来日した外国人技術者が、この川を見て呆然と呟いたという。 「これは川ではない、... 北陸
常願寺大橋ー暴れ川を制した鋼鉄の巨人の70年の物語
富山の大動脈を支える「初の永久橋」 富山市の東部を流れる常願寺川。その河口から約3.1キロ地点に、どっしりと構える鋼鉄の橋がある。常願寺大橋だ。 全長365.5メートル、6連のワーレントラス構造。この橋は単なる交通路ではない。 「暴れ川」と恐れられ... 大阪
京都東山橋|鴨川下流に刻まれた都市インフラの変遷
京都東山橋は、鴨川下流域の東九条周辺において東西を結ぶ生活幹線として整備された橋である。 この橋は周辺の都市発展とともに橋型式や幅員を更新し続けてきた都市インフラの典型例といえる。 名称が示す通り東山方面への動線を担い、鴨川の治水計画や都... 関西
南港大橋|白きアーチが描く物流の門
湾岸線を走っていると、白いアーチが大きく弧を描いて現れる。西宮浜から関空へ向かう道中、この橋を渡ると一気に視界が開け、海と都市のスケールを同時に感じられる。 大阪港の象徴的な橋梁 大阪市住之江区の南港地区に架かる南港大橋は、南港中3丁目・南... 北陸
新湊大橋-放生津潟から立ち上がる現代の架け橋
基本情報はこちら 富山新港に悠然と架かる新湊大橋は、単なる交通インフラの枋組みを超え、古代から続く射水の地の歴史的変遷を物語る象徴的な存在である 。 全長600メートル、海面からの高さ47メートルを誇るこの日本海側最大の斜張橋は、1967年の港口分... 関西
業平橋に秘められた千年の物語―平安の雅が薫る現代の橋【兵庫芦屋】
兵庫県芦屋市を悠々と流れる芦屋川。その上に架かる業平橋は、単なる交通インフラではない。 平安時代の色男として名高い在原業平の名を冠したこの橋には、千年を超える歴史のロマンと、近代土木技術の粋が織り交ぜられている。 六歌仙の面影を宿す橋の名...










