橋ものがたり
関西南港大橋|白きアーチが描く物流の門
湾岸線を走っていると、白いアーチが大きく弧を描いて現れる。西宮浜から関空へ向かう道中、この橋を渡ると一気に視界が開け、海と都市のスケールを同時に感じられる。 大阪港の象徴的な橋梁 大阪市住之江区の南港地区に架かる南港大橋は、南港中3丁目・南... 北陸新湊大橋-放生津潟から立ち上がる現代の架け橋
基本情報はこちら 富山新港に悠然と架かる新湊大橋は、単なる交通インフラの枋組みを超え、古代から続く射水の地の歴史的変遷を物語る象徴的な存在である 。 全長600メートル、海面からの高さ47メートルを誇るこの日本海側最大の斜張橋は、1967年の港口分... 関西業平橋に秘められた千年の物語―平安の雅が薫る現代の橋【兵庫芦屋】
兵庫県芦屋市を悠々と流れる芦屋川。その上に架かる業平橋は、単なる交通インフラではない。 平安時代の色男として名高い在原業平の名を冠したこの橋には、千年を超える歴史のロマンと、近代土木技術の粋が織り交ぜられている。 六歌仙の面影を宿す橋の名... 北海道時を超えて語りかける富内橋:廃線と再生の物語【北海道むかわ町】
北海道の奥深くに架かる富内橋は、単なる交通インフラを超えた、時代の証人である。鵡川水系の清らかな流れを跨ぐこの橋は、64年間にわたって走り続けた富内線の記憶と、現在の観光地としての新たな役割を繋ぐ重要な存在となっている。 失われた鉄路への扉... 特集大阪をつくった五大橋の歴史
大阪は古くから「水の都」と呼ばれ、縦横に走る河川と運河によって発展してきた都市である。川に架けられた橋は、単なる交通インフラではなく、人や物、文化を結ぶ生命線であり、大阪の歴史そのものを形づくってきた。 なかでも「心斎橋」「淀屋橋」「難波... 特集ベトナムの橋特集:龍が舞い、歴史が息づく
2025年夏、5日間のベトナム旅で出会った橋は、それぞれが「物語」を背負っていた。黄金の龍が火を吐く観光橋、戦争の傷跡を越えて蘇った鉄道橋、世界でも珍しい回転式の青い橋、そして16世紀に日本人商人が築いた屋根付き橋。 歴史と未来、文化とエンタメ... 関西天保山大橋|大阪湾に架かる白い斜張橋のランドマーク
大阪港の河口に伸びる優美な斜張橋、天保山大橋。主塔の高さは152メートル。灰白色のシルエットが空に突き抜ける姿は、大阪湾岸を象徴するランドマークとして親しまれている。 昭和から平成へ ― 巨大プロジェクトの軌跡 1979年の計画当初は「安治川橋梁」... 関西港大橋|真紅の巨人が立つとき
1970年、大阪。万博の熱気がまだ街に残っていたころ、一つの巨大な挑戦が始まった。それが 港大橋だった。 当時としては前例のない規模。中央径間510メートル、桁下高51メートル。40,000トン級のコンテナ船が通る航路を跨ぐために、日本の橋梁技術はかつて... 関西湾岸線 橋物語~海と都市をつなぐ架け橋たち
阪神高速湾岸線を走ると、個性豊かな橋梁群が次々と現れる。それぞれが時代の技術と想いを込めて建設された、まさに「橋物語」の舞台だ。 岸和田大橋|南大阪を象徴するローゼの美 岸和田大橋のドライブ体験:全長445mのアーチ橋を走行中の迫力ある風景。... 海外ベトナム・ダナン 回転する青い橋 ハン川橋物語
ダナン市街地の中心に架かる橋 ハン川を横断する青い橋、ハン川橋は、ダナン市街地を象徴する存在である。 幾多の橋が架けられたこの都市の中でも、もっとも親しまれてきた橋のひとつだ。 世界でも珍しい回転式の可動橋 ハン川橋の最大の特徴は、その中央...