尾道大橋について
概要
尾道大橋(おのみちおおはし)は、広島県尾道市の本州本土と向島を結ぶ国道317号の海上道路橋である。1968年(昭和43年)3月4日に開通し、日本で初めて主径間が200メートルを超える斜張橋として建設された。その美しいデザインと機能性から、土木学会田中賞を受賞している。2013年(平成25年)4月1日には無料開放され、現在では歩行者や自転車も利用できる生活道路として地元住民や観光客に親しまれている。
昭和〜現在
尾道大橋の建設は、尾道市と向島間の交通需要の増加に対応するため、1966年(昭和41年)3月に着工され、1968年(昭和43年)1月に竣工した。当初は日本道路公団の有料道路として運用されていたが、1988年(昭和63年)に本州四国連絡橋公団へ、1999年(平成11年)には広島県道路公社へと管理が移管された。2013年(平成25年)3月31日に料金徴収期間が満了し、翌日の4月1日からは広島県の管理下で無料開放された。現在では、隣接する新尾道大橋とともに、しまなみ海道の本州側の起点として重要な役割を果たしている。
橋のスペック
橋長:386.45メートル最大支間長:215.0メートル
形式:3径間連続鋼床版2主桁斜張橋
主塔の高さ:72.635メートル(橋脚を含む)
有効幅員:8.0メートル(車道幅員7.0メートル)
桁下高さ(航路):36.5メートル
完成年:1968年(昭和43年)
行政区:広島県尾道市
河川名:尾道水道(瀬戸内海)
管理者:広島県
アクセス
尾道大橋へのアクセスは、JR尾道駅からおのみちバスの向島線、因島線、瀬戸田線の各方面行きに乗車し、「尾道大橋」バス停で下車すると、すぐ目の前に位置している。また、山陽自動車道尾道ICから車で約8キロメートル、所要時間は約20分で到着する。橋の両側には歩道が設置されており、徒歩や自転車でも渡ることが可能である。ただし、歩道は斜張橋特有のケーブルがあり、部分的に非常に狭くなっているため、自転車での通行には注意が必要である。
尾道大橋は、その歴史的価値と美しい景観から、尾道市のシンボルとして多くの人々に愛されている。特に、橋上から眺める尾道水道の風景は格別であり、観光スポットとしても人気が高い。また、しまなみ海道の起点として、自転車愛好家にも広く利用されている。