大三島橋について
概要
大三島橋(おおみしまばし)は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の一部で、伯方島と大三島を繋ぐアーチ橋である。1979年(昭和54年)5月に開通し、本州四国連絡橋の中で最初に完成した橋である。全長は328メートル、アーチ支間長は297メートルで、完成当時は日本最長のアーチ橋であった。本州四国連絡橋の海峡部に架けられた唯一のアーチ橋として、その美しい曲線美が特徴である。
昭和〜現在
大三島橋の建設は、1975年(昭和50年)12月に着工され、約3年半の工期を経て1979年(昭和54年)5月に供用開始された。本州四国連絡橋の中で最初に開通した橋であり、その後の連絡橋建設のモデルケースとしての役割も果たした。開通当初は4車線・歩道無しで設計されたが、交通量等を勘案して暫定2車線供用とし、2車線分に歩道と自転車道を設置している。現在では、しまなみ海道の一部として、自動車だけでなく、自転車や歩行者も通行可能であり、サイクリングや観光で訪れる人々に親しまれている。
橋のスペック
橋長:328メートル
アーチ支間長:297メートル
形式:単径間ソリッドリブ2ヒンジアーチ橋
桁下高:26メートル(略最高高潮面より)
上部工鋼重:約5,300トン
上部工コンクリート量:約1,500立方メートル
下部工コンクリート量:約21,000立方メートル
下部工鋼重:約700トン
完成年:1979年(昭和54年)5月
行政区:愛媛県今治市
海域名:鼻栗瀬戸
管理者:本州四国連絡高速道路株式会社
アクセス
大三島橋は、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の一部として、車でのアクセスが便利である。広島県側からは尾道IC、愛媛県側からは今治ICを利用し、伯方島と大三島の間に位置する。また、自転車や徒歩での通行も可能であり、しまなみ海道のサイクリングコースとして多くのサイクリストに利用されている。周辺には「鼻栗瀬戸展望台」などの観光スポットもあり、橋の美しい景観を楽しむことができる。
大三島橋は、その美しいアーチ構造と瀬戸内海の風景が融合した景観美から、多くの観光客やサイクリストに愛されている。特に、橋上から眺める瀬戸内海の多島美は絶景であり、写真撮影スポットとしても人気が高い。訪問の際は、周辺の観光スポットと合わせて、大三島橋の魅力を堪能していただきたい。