関西– category –
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天保山大橋|大阪湾に架かる白い斜張橋のランドマーク
大阪港の河口に伸びる優美な斜張橋、天保山大橋。主塔の高さは152メートル。灰白色のシルエットが空に突き抜ける姿は、大阪湾岸を象徴するランドマークとして親しまれている。 昭和から平成へ ― 巨大プロジェクトの軌跡 1979年の計画当初は「安治川橋梁」... -
港大橋|真紅の巨人が立つとき
1970年、大阪。万博の熱気がまだ街に残っていたころ、一つの巨大な挑戦が始まった。それが 港大橋だった。 当時としては前例のない規模。中央径間510メートル、桁下高51メートル。40,000トン級のコンテナ船が通る航路を跨ぐために、日本の橋梁技術はかつて... -
湾岸線 橋物語~海と都市をつなぐ架け橋たち
阪神高速湾岸線を走ると、個性豊かな橋梁群が次々と現れる。それぞれが時代の技術と想いを込めて建設された、まさに「橋物語」の舞台だ。 岸和田大橋|南大阪を象徴するローゼの美 岸和田大橋のドライブ体験:全長445mのアーチ橋を走行中の迫力ある風景。... -
岸和田大橋の歴史と現代:アーチ橋が見守る港町の変遷と絶景
岸和田大橋とその歴史を歩く【フォト&解説】 アーチの下をくぐる潮風が、何十年もの間この町の営みを見守ってきた。 ふとハンドルを握る手に力を込めると、「ああ、岸和田に来たな、、、」と心の声がこだまする。 現代的な鋼のフォルムと、祭りの山車(だ... -
道頓堀橋と“くいだおれ文化”の交差点──橋の上にこぼれる笑顔
大阪一広い橋、地下鉄と一体構造? 道頓堀橋の基本情報 道頓堀橋は、大阪・ミナミのど真ん中、道頓堀川に架かる御堂筋(国道25号)の橋である。橋長38.2メートル、幅員43.6メートルという堂々たる規模は、市内の単独橋として最も広い幅員を誇る。 現橋は昭... -
道頓堀橋──江戸から令和へ、大阪・ミナミを見守る橋の400年史
道頓堀橋【大阪市中央区】 江戸時代の道頓堀橋 安井道頓が私費で着手 1612年、安井道頓が私財を投じて南堀河(のちの道頓堀川)の開削に着手した。大阪の未来を思い描き、土を掘り進めた道頓は、志半ばで戦に倒れた。しかしその遺志は、従弟の安井道卜に... -
西宮大橋(赤橋)西宮市街と新西宮ヨットハーバーの架け橋【兵庫県・西宮市】
西宮大橋の夜景 西宮大橋―その成り立ちと地域に刻まれた意義 西宮大橋(通称:赤橋)は、西宮市街と新西宮ヨットハーバーがある西宮浜を結ぶ、地域を象徴するランドマークである。昭和59年(1984年)3月、西宮浜の大規模な埋立開発「西宮マリナシティ計画... -
栴檀木橋(せんだんのきばし) 中之島の景観に溶け込む、優美な小橋【大阪市北区・中央区】
Illustration by Hiroki Fujimoto 栴檀木橋(せんだんのきばし)【大阪市北区・中央区】 センダンの木、と読む。初夏にあわい紫色の花をたわわに咲かせる、どこか淑やかな印象を受ける木だ。「栴檀は双葉より芳し」ということわざがあるけれど、この場合の... -
淀屋橋 大阪の大動脈・御堂筋に架かる交通の要衝【大阪市北区】
淀屋橋周辺は江戸時代から大阪の金融・商業の中心地として栄えた。特に堂島米会所(世界初の商品先物取引所)に近く、全国の米価を決める重要な場所であった。この伝統は現代まで受け継がれ、現在も大阪の金融街として機能している。 淀屋橋【大阪市北区】... -
水晶橋 ライトアップされて輝く、中之島を代表する景観【大阪市北区】
Illustration by Hiroki Fujimoto 水晶橋【大阪市北区】 美しい名前である。町名や、橋を架けた人物をもとに名付けられた橋が多い中で、水晶橋という名前はちょっと異色であろう。しかしこの橋、本来の名前はどの橋よりも味気ない。堂島川可動堰、という...