安堂寺橋(あんどうじばし)【大阪市中央区】
橋の東側は東堀の材木浜で、材木をはじめ竹や竹皮の取引も行われていた。
西側は南船場につながり、金物問屋などが集まる町であった。
また伊勢神宮参り街道につながる交通の要として江戸時代初期の頃からあったという。
喜六と清八による伊勢参りの道中を描いた一連の上方落語「伊勢参宮神乃賑(いせさんぐうかみのにぎわい)」通称:「東の旅」でも安堂寺橋が旅の起点として登場している。
安堂寺橋から出立し、玉造〜深江〜暗峠へと旅は続く。
残念ながら現在は高架下にひっそりと佇む橋として、その趣は感じられない。
〈安堂寺橋概要〉
橋長:49.2m
幅員:6.0m
形式:桁橋
完成:昭和42年